阪神・淡路大震災で被災した兵庫県芦屋市のピアノ調律師、篠原洋一さん(64)が約140年前につくられたスタインウェイ社製のグランドピアノを復活させた。「修復は困難」と思っていたが、震災で壊れた多くのピアノの修理を頼まれ、一台一台に新たな命を吹き込む日々が、篠原さんの技術を磨いた。震災から丸12年になる17日、多くの犠牲者があった同市内で開かれるコンサートで、甦(よみがえ)った名器が調べを奏でる。
同市若宮町に住んでいた篠原さんは、震災で工房も兼ねた自宅が全壊。周辺の多くの人たちと同様、苦しい被災生活を強いられた。
ピアノの調律の仕事は、さすがに当初はあまりなかった。が、半年ほどして… 続きを読む |